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アフター緊急事態宣言 里山からのレポート

今日、全国で緊急事態宣言が解除されましたね。

ここ、京都の里山でも少なからず、コロナの影響がありました。たとえば、関東に一回帰ったら無症状感染者として扱われたこと、普段の生活や身近な移動ではマスクは必要ないけど、スーパーやコンビニではさすがに必要なこと、都市部からの人との交流に若干距離をつくらなければならない事態など…

しかし、多くの方がこの数カ月で実感したように、生きることの意味や意義がここではより鮮明にかつリアルに感じられたと思います。日々変わる景色、草花の様子、日々大きくなる3週間前に生まれたひよこの様子(数日前に夜中に蛇に3匹やられてしまいましたが…これもまた弱肉強食の自然界の法則…)、おくどさんでの麹造り(もったいなくも力強く燃えている栗の木は100年以上前から茅葺屋根の上にあって家を見守っていた千木の残骸)、竹炭づくり、田植え、日々青く美しくなる山々、魚が泳ぎ回る桂川、夕方になると現れる野生の鹿たち、池に時折現れるオオサンショウウオ、霧が出たりすかっと晴れたりする東山魁夷の絵に出てくるような森(整頓されて立つその様はまるでモーツァルトの曲のよう。一方で台風で倒されて痛々しい杉林の様はまるでベートーヴェンの曲のよう…)

ここでは、日々、何かが生まれ、失われていく…都市での生活では感じられなかったことがここでは感じられる、そんな感じをコロナと向き合っているこの時期に体感できたことは大きな意味を成していると思います。

本当は今頃、海外に行く予定もありましたが、日本の里山にいることは確かに今後の自分の道筋にも彩りを与えてくれるだろうと。願わくば、これまで破壊してしまった自然と和睦し、共生し、この難局を好機に、人類の新たなルネッサンスにできることを。

いろんな人と話していると、そんな方向に人々の意識が向かっているように感じています。これからの時代に期待します。そして、そんな時代をつくっていきたい。そう思う今日この頃

ひよこたちの後ろにはゴジラのような親鶏たち笑

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