Regreen

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Regreenについて

「時代が変わっても、本質的な価値のあるものは普遍的に変わらない」 

「人間も自然の一部、あらゆる存在に生かされている」 

 

そんな価値観や信仰をかつて世界中で共有していました。 

しかし、文明や技術の発展とともに、いつの間にか人類がすべてをコントロールできると過信し、自らの発展のために生態系や地球環境、伝統的な営み、生活の場、戦争など多くの犠牲を払ってきた結果、今の豊かさがあるのかもしれません。 

 

しかし、気候変動や新型コロナウィルスなど、今、改めて人類はいかにして地球環境や自然とともに生きていくかということを考えさせられる機会が多くなっています。 

 

Regreenでは、世界で共通して培ってきた価値観、智慧、技術を現代社会が抱えるグローバルスケール、ローカルスケールの諸問題を解決しながら、地球環境や自然、人類、双方にとって豊かで心地よく、持続的で健康的、平和的な社会を築いていくことをミッションとしています。 

 

そのために伝統的な営みや智慧、技術、環境を科学的な側面で各分野の研究者と協働しながら研究し、その知見を現代に生かし、国土計画、都市計画、ランドスケープ、建築などの提案、デザインをしています。 

 

その考え方は、日本語の「古今東西温故知新」に表されています。 

 

 

そして、Regreenでは、地球規模でそれを考え、つくっていくことを進めていきます。

マスタープランナー・総合参謀

MASTER PLANNER

CONSULTANT

西山史一

Fumikazu Nishiyama

主なフィールド

 国土計画 
 都市計画 
 ランドスケープデザイン

 建築 
 プロダクトデザイン

 教育・研修

経歴とRegreenにいたる道のり

経歴

経歴要約

福島県いわき市生まれ(生家の敷地は縄文遺跡に指定)

 

国立宮城高専、東京都立大学、東京大学大学院、ミュンヘン工科大学などで建築、都市計画、ランドスケープを学び、大学院では持続可能な社会をつくることにつながる循環型の未来の建築や都市を研究してきました。

実務経験としては、建築設計、海外の不動産開発・投資、マリンスポーツの海外事業部立ち上げ、持続可能なエネルギー研究開発の国際プロジェクトなどに従事してきました。

 

以下はRegreenの活動に至るまでの経緯を書いております。

幼少の頃から自然も都会も地域も好きで、家の砂場で都市計画、ランドスケープ、建築づくり遊びをし、小学生の頃には、約1/1000のスケールで東京のような大都会から田舎までをつなぐ国土計画の地図を50冊以上描いていました。13歳の頃に建築を志し、建築を学ぶことができる高専に進学することを決意。中学3年生の頃に町の代表として、中国の中学校を訪問。初めての国際交流で、国籍や文化が異なっても心と心は通じるということに感動しました。高専4年生の頃には、学校の代表としてドイツの大学を訪問。伝統の良さを残し、美しい街づくりを行い、環境面や持続可能なエネルギー面でも進んだ取り組みをしているドイツから多くを学びました。

 

幼少の頃からどうしたら平和な世界をつくれるのかということも考えていましたが、高専時代に9.11やイラク戦争などがあり、ドイツ訪問時にはホロコーストの歴史も学び、将来、世界の平和をつくることに貢献できないかと考えるようになり、高専の卒業設計では東京に世界の平和を祈る平和祈念館を設計しました。

 

大学時代には集合住宅の水廻りの配置に関する研究を行い、大学院時代には建築、都市のあり方を変え、持続可能な社会を構築するために、水、エネルギーの循環技術などの最先端技術や膜素材などの新しい材料を統合し、これからの建築や都市の研究をしていました。

 

ドイツでの留学を終えて帰国後、大学院の研究室で起きた問題によって研究を続けることができなくなり、その後、3.11によって福島県の地元は地震、津波、原発事故によって被災。その自己体験での痛みを通して、この国や世界はどうなっていくのか、平和で持続可能な社会はつくれないのかと考えてきました。その中で、日本の自然や歴史、伝統文化、伝統技術など、あらゆる時代の変遷を経て長く続いてきたものにこそ、これからの長く続く未来をつくるヒントが隠されているのではないかと考えるようになり、伝統文化や技術、それらを育んできた自然、精神性を深く学ぶようになっていきました。

 

また、大学院や3.11で大変なことが重なり、今、この世に自分が生きている意味はなんなのかと考えるようになりました。そして、自身のルーツ、先祖はどのような人たちで、どのような経路を辿って自分は今どこに向かっているのか、ということが気になり、ルーツを調べてきました。そこで分かってきたのは、先祖は天皇の補佐、公家、武士、神官などで、自然と共生した精神性を基に古代日本のマスタープランづくり、平城京遷都、平安京造営、神社仏閣の創建、武将やその家老として地方の国づくりなどを主導してきたことが分かり、昔からの自分の興味関心、方向性は先祖由来のものであるということが分かりました。

 

その後、日本の美しい自然環境、日本の先人が築いてきた自然と共生してきた精神性や文化、循環のある智慧、技術、それらが人の心を癒す力、平和で持続可能で健康的な社会をつくることにつながる可能性を未来に応用させようと茅葺きを中心とした持続的な地域環境のつくられ方、国づくり、平安京や平城京造営などの研究を行ってきました。

 

そして、現在、それらの知見を生かした研修プログラムや建築、ランドスケープ、地域、都市のデザイン、コンサルなどを行っています。

 

今までに得られた知見や経験を現代のよりよい社会づくりに応用していきたいと考えています。

 

 

 

これまでの実務経験(一部)

・建築設計(担当業務:建築設計、ランドスケープデザイン、建築コンサルティング)

・不動産開発・不動産投資事業会社の社長秘書(担当業務:ロシアの都市開発、香港・バルセロナ・ロンドン・ウクライナ・ロシア各都市の不動産投資、為替・先物・株式等資産運用)

 

・リゾートスポーツブランド海外事業部部長補佐(担当業務:中国・韓国・東南アジア諸国の販路拡大、製造会社等との取引、マリンスポーツExpo出展など)

 

・国際機関ITERプロジェクトのプロジェクトマネージメント
(30カ国以上が参画する世界最大の国際プロジェクト)


・重要伝統的建造物群保存地区「美山かやぶきの里」ならびに私有地3.5haの活用コンサルティング

 

・障がい者福祉施設の新規施設の設計、運営コンサルティング

など

 

研修先

・安藤忠雄建築研究所  Tadao Ando Architect & Associates 

・槇文彦 Maki and Associates 

・日建設計 NIKKEN SEKKEI Ltd

・阿部仁史アトリエ Atelier Hitoshi Abe

 

その他活動 

・訪日旅行者向けの現地案内(東京、京都、京北、美山、奈良など) 

 

・地域課題のコンサルティング、企画提案

 

初心者向け茶の湯の会「En-Cha」

 

・リトリートツアー(山中湖、京都、京北)

 

・国際会議での日本伝統文化紹介活動

 

・各種ボランティア活動(豪雨災害復興支援、地域課題に対する情報共有会開催、伝統文化を担う職人の売り上げ支援など)

 

第一回森里海を結ぶフォーラム 

 

(上記の報告書)

 

環境省 森里川海アンバサダーミーティング参加

MEDIA

NHK WORLD CORE KYOTO

2021年2月4日全世界放送、2021年7月1日BSにて日本語版放送

BBC Radio4 Costing the Earth

2023年3月28日全世界放送

協働者

建築 WAKUWORKS一級建築士事務所
ランドスケープ シンガポール国立大学
IFLA
JLAU
宇宙
都市計画

JAXA
NASA
宇宙エレベーター協会
大林組
清水建設

日本伝統文化
茅葺き・古民家

日本茅葺き文化協会
美山茅葺株式会社茅葺屋
ニシオサプライズ株式会社
美山futon&Breakfast

富士勇和産業(日本一の茅生産者)

研究

東京大学大学院工学系研究科建築学専攻
京都大学建築学専攻、広島大学丸山研究室

研究・活動の拠点としてきた京北について

Regreenでは京都の里山、京北を拠点に2019年から約4年間、これまで茅葺きを軸にした持続的な地域環境の研究や教育プログラム、地域づくりなどを行ってきました。

 

この京北は平安京(後の京都)だけでなく、日本の国づくりにも大きく貢献してきた地域です。

 

ここで、いかに先人は世界の中でも最も長く続いている日本の核と都をつくってきたのかを研究してきました。その京北について簡単にご説明いたします。

京北は現在の京都市右京区の一番上にあり、嵐山に流れている桂川の上流地域にあたる地域で、京都市中心部からは車で約1時間の距離です。かつて、都(飛鳥、奈良、京都)と日本海側をつなぐ交易路(後の鯖街道)の中継地として、縄文時代から人々が住み、古墳時代以降には大和政権、朝廷と密接な関係性をもつ豪族が住んでいたことが分かっております。

 

そこには、現在、美しい里山の風景と今でも伝統的な暮らし方を生活の一部に続けている方々が暮らされています。桜の名所も多く、特に常照皇寺の桜はとても有名です。秋には美しい紅葉も観られます。また、納豆発祥の地としても知られ、納豆餅という郷土料理があり、お正月の御雑煮の代わりに納豆餅を食べる慣わしになっています。かつては、長岡京や平安京を造営するために木材を調達し、桂川に筏で流すことで都の建築物や天皇の内裏、高御座、大嘗宮(新しい代の天皇が即位する年に行われる新嘗祭で、日本で最も重要な儀式とされ、飛鳥時代から約1300年続く)の御用材も京北の山国、黒田地域から運ばれていました。

 

そのことにより、林業発祥の地としても発展し、後世、北山杉の産地としても有名になりました。天皇直轄の領地である禁裏御料地として、天皇家の生活に必要な食糧、燃料、鮎なども献上されてきました。

また、天皇が勅願で創建した八幡宮(弓削地域)、弓削寺(現在の福徳寺)などもあり、14世紀の南北朝時代には光厳上皇が常照皇寺を開かれました。光厳上皇は南北朝の争いを早く終わらせ、平和で穏やかな世をつくり、伝統を踏襲し、先人が築いてきた日本の姿を守ろうとされた方でもあり、日本の国づくりの中興の祖と考えても過言ではないかもしれません。

 

今上陛下は約40年前に常照皇寺を参拝されております。また、山国神社は8世紀後半に創建された神社ですが、平安京造営の最高責任者であった和気清麻呂公が祭主をしていました。神官でありながら、都市計画を行い、そのプロジェクトマネージメントを行った人物でもあります。

また、現代に続く天皇家の流れを守った忠義者でもあります。

 

そのような歴史が残る京都の奥座敷のような地域ですが、鉄道も走っていないこともあり、今でもゆったりとした里山の景色、それを構成する山々、森、古民家、田畑が広がり、訪れる人々の心を癒します。

神道は、数万年前から日本で培われてきた自然や先祖に対する感謝と畏敬の念を核とする信仰に、大陸から導入された原始的なキリスト教やユダヤ教、道教、仏教などが融合され、平安京造営には、その哲学を基に、平安な世界になるようにという願いとともに、千年を超える都はつくられました。で目指しているのは、そのような根幹的な哲学を大切にし、自然界と人間界、双方にとって平和で健康的な循環のある世界づくりです。

 

そのために必要な社会インフラとして、国土計画や都市計画、ランドスケープ、建築のデザインやコンサルを行っていきます。これからも引き続き、京北、美山、京都市内では、これまでの研究で蓄積された知見を応用したモデルの開発づくり、教育プログラムを行っていきます。そして、2024年からはRegreenの新しい拠点を奈良に置きます。

 

奈良は自然、生きもの、歴史、文化、信仰、風景が調和した美しい古都ですが、Regreenが理想とする都市の一つでもあります。また、平城京遷都、大宝律令制定など、今に続く日本の核をつくった自身の先祖の拠点でもあり、自身のルーツとつながりながら、そして、かつて、平城京は世界中から人々が集まる国際都市であったように、グローバルなスケールで活動していきます。