これまでの研究に基づく建築、都市、ランドスケープ、プロダクト、システムなどの提案です。今すぐできるものもありますし、各種データを集め、効果測定や実現可能かどうかの実証モデルをつくる必要のあるものもあります。
一緒にやってみたいという施主となってくださる方はじめ、共感し、一緒にプロジェクトを進めたいという方、資金面、マンパワーなどで協力いただける方を募集しております。
お気軽にお問い合わせください。
Regreenが構想しているプロジェクトロードマップ

★神社仏閣、茅葺きを中心に各地域をつなぐ人と自然、国土の再生と健康のための聖地巡礼リゾートプラットフォーム「ウェルネスリゾートプラットフォーム」
海外の国々と都市、日本の原風景を留める地域をつなぐウェルネスプラットフォーム。日本人だけでなく、海外からの人も本当の日本の姿を楽しみ、癒され、自分自身の原点を見つめ直すことができ、自身の健康や地域の伝統、文化の継承、活性化、自然環境保全、自然の循環促進などに貢献できる旅のあり方です。
リゾートの本質的な意味は「Re-sort」、「本質に還る」という意味に通じます。自らの本質、ルーツ、その国や地域の本質的な存在価値や世界での役割、ルーツ、その企業、団体の本質的な活動意義、ルーツ、それらを振り返りながら、心身ともに健康になり、愛する様々な人々、存在とつながりながら、この地球、宇宙で、生き生きと楽しく、自らのこの世での役割を果たしていくことが真の幸せと言えるかもしれません。
その本質を体感でき、人と自然にとっての健康をつくっていく仕組みと場所のネットワークが「ウェルネスプラットフォーム」です。
都市には都市の、地域には地域のよさがあります。
それらをネットワークすることで相乗効果が生まれ、平常時は第二のふるさと、災害発生時など非常時には頼れる場所・人づくりができます。それぞれの場で行われているアクティビティを通して、自身の根源を見つめ直し、生きる方向性、事業のビジョン、コンセプト、本当にやりたいことを改めて明確にし、力強く一歩を歩いていくことができるような、そして、森から海までの大きな自然の循環や地域の環境、営みを支え、人と人、人と自然の関係性を構築していきます。
茅葺屋根の宿泊施設を一つの核として、茅の生産者、茅葺き職人、葺き替えの手伝いをしたい人、葺き替えで出る茅クズを肥料として田畑に施したい農家さん、研究者、建築家、ランドスケープデザイナー、都市計画家などが協働するプラットフォームとしても機能させ、有機的に人、資源、いのち、自然環境の循環と流れをつくっていきます。
茅葺きの葺き替え、茅刈り、ワークショップなどの体験もできるようにします。
普段の仕事や生活でストレスが生じても、週末など時間がある時に茅刈りでストレスを発散し、免疫を上げ、生きる活力を得て、それが地域の自然の循環や茅葺きの文化の継承にもつながります。


ウェルネスプラットフォームについての詳細はこちら(2020年1月時点。近日更新予定)
ドイツではクアオルト(Kurort)という市民の健康増進のための療養地の制度と場所があります。
クアオルトとはドイツ語で、クア(Kur)「治療・療養、保養のための滞在」とオルト(Ort)「場所・地域」という言葉が合わさった言葉で、「療養地」という意味になります(日本クアオルト研究機構)。
その地域の自然環境、森、川、海、土壌を建築や都市をつくりながら整え、高周波やフィトンチッドなどの豊かな自然環境から出る健康効果のあるものを生かし、このクアオルトの考えにも通じる本質的なリゾートをつくっていきたいと考えております。そして、その拠点と拠点、都市と農村、世界と日本をつなげることで、自然と人にとって健康的な循環が続く仕組みを構築したいと考えています。
ウェルネスプラットフォームの拠点候補(2023年1月現在)
◎白馬ゲストハウス「円草庵」
◎神奈川県小田原市、箱根町、開成町、山北町、静岡県御殿場市、山梨県山中湖町、富士吉田市、富士河口湖町周辺

伊豆半島は複数のプレートが重なり、世界的にも稀な地質があり、周辺各地では温泉が湧き、そこに茅葺屋根が点在しています。
小田原には600村を再生した農政家でもあり土木技術者でもある二宮尊徳の生家もあります。また、会成長には築300年を超える瀬戸屋敷があります。山の向こうに富士山がそびえ、少し行けば温泉や海があり、おいしいお酒や食の宝庫でもあります。瀬戸屋敷がある開成町をハブにすれば、箱根も小田原も御殿場も山中湖もまわりやすく周遊できます。足柄という地名は、「葦」「刈」から来ているという話もあり、茅葺きとのゆかりも深い土地になっています。
◎福島県いわき市小川町
修験道の霊峰、縄文遺跡が近くにある土地で、梅が50本ほど、柿が10本ほどあります。
ウェルネスプラットフォームの拠点の一つとして活用できないか考えております。
ご関心のある方はご連絡ください。

以下はウェルネスプラットフォームの各要素を取り出したプロジェクトの構想です。
これらが総合的に有機的に組み合わさった時に、国の垣根を超えた、人と自然の健康的な世界づくりができると考えています。
☆人の心身の健康、自然の循環をつくる建築のあり方
高周波、微生物環境、伝統構法を生かした高寿命で地震などにも強くしなやかな建築、つくることで森から海までの自然の大きな循環の促進、つくる敷地やその周辺の環境再生、地域の豊かさ、人々の生活の豊かさを実現する建築ランドスケープを

御殿場に計画した障がい者福祉施設を一つのモデルとし、他の地域の障がい者福祉施設、高齢者福祉施設、刑務所などに応用していきたいと考えています。
ご関心のある方はぜひご連絡ください。
☆世界に日本の伝統的な精神性、文化のよさを体感できる旅館を
日本の先人が長年培ってきた、人、もの、自然との共存共栄の精神、循環型社会の智慧を現代に生かし、国際的な相互理解・気づき、日常から離れた真のリラックスした時と空間、癒し、自然との共生の学び、人間本来の生活の豊かさを感じる場をつくります。












☆祈りの空間
宇宙、自然、自分自身、あらゆるいのちとつながる祈りの空間。
先人は森や山、川、海、集落の中などでそれをつくり、目には観えなくても確かに自分たちを生かしている存在や先祖を祀っていました。それは国づくりや村づくり、建築や都市計画、法律、宗教、芸術、様々なものの核になってきました。
形骸化したものではなく、時代が変わっても変わらない本質的なその核なるものを大切にした上で、これからの自然と共生した持続的な社会をつくっていきたいと考えています。


☆統合的な教育
Regreenが捉えている領域が建築、都市、ランドスケープ、文化、自然環境だけでなく、経済、生活、医療、健康など幅広い分野を含む総合学問として、小学生~大学生、社会人向けのオンライン講座や学校、大学などでカリキュラムの一つとして確立することを進めています。



☆茅の使用と田畑への肥料作成の合理的ネットワークの構築
近年、肥料も高騰していますが、茅が屋根材としての使用後、肥料にしてきたということを生かし、茅を建築やそれ以外、様々なことに使い、朽ちたものを回収し、発酵させ、肥料をつくるネットワークと仕組みを構築します。現在、茅葺屋根の葺き替えがあったとしても、農家さんとのネットワークがない状況が多く、肥料として利用されずに廃棄されてしまうケースが多く観られます。それではもったいないということで、古民家のみならず、これから茅を利用して建築材、ものづくりを行っていき、その利用後は肥料にし、最終的には土に還り、栄養価の高く安心して食べられる食として人に還ってくる流れを全国的に世界的につくれればと考えています。





茅を一度、建築材料、製品の材料などに使用し、それをバイオマスエネルギーとして自動車、自家発電の燃料として活用。そうすることで、エネルギーの自律度を高めながら地球環境改善に貢献し、最終的に自然に還るエネルギーをつくり、持続可能な社会に近づけます。
また、農村部では毎年成長する草は、昔は牛馬の餌になっていましたが、現在は利用されておらず、廃棄、燃やされるだけの場合が多くなっています。夏場の草刈りには多くの時間と労働力が必要です。この草もバイオマスエネルギーとして利用できれば今まで利用法がなかった雑草や農業残渣なども有効利用できます。そのためにも、燃料の配合を考え、高効率でエネルギーを生み出せるシステムの開発が必要です。

☆自然に還る車の内装・断熱材
茅の健康面、環境面に対するいいところを利用し、新素材として自動車の内装材として利用
材料を育てる過程で、二酸化炭素吸収、土壌改良、水質浄化、生物多様性づくりへ貢献し、内装材として利用後は肥料になり土に還ります。


☆宇宙空間で心身ともに健康を保ち、肥料にもできる茅の宇宙建築への応用

☆気候変動に合わせ移動できる建築・都市
地球は常に変動しています。
人間によって環境を制御するという考え方ではなく、環境の変化に柔軟に合わせたライフスタイル、文明のあり方を考え、それに適した建築や都市を考えていくことが真の持続可能な社会をつくれると考えています。かつて、縄文人が夏の集落、冬の集落をもっていたように、夏は涼しい構造、冬はあたたかい構造の家に住んでいたように。エネルギー消費を抑えながら快適な環境をつくり、その場で入手できる資源を活用することでその周辺の自然環境の循環を促し、他の動植物がしているように、かつての人類が当たり前のようにしていたように、地球全体でいのちや資源、エネルギーが循環するような建築や都市を考えます。
代表は大学院時代にその研究を行っていました。
☆宇宙エレベーターと国際文化交流施設を兼ねたアースポート
安定的に安全に低コストで誰もが自由に宇宙空間に移動するためには宇宙エレベーターが必要です。
地球の発着施設(アースポート)に世界中の先住民族から現代までのあらゆる国、地域の伝統的な文化を体験できる施設を考えます。そこで人類がこの地球上でどのように生まれ、育ち、様々な文化を育んできたか、今どのような現状にあるのかを追体験、様々なバッググラウンドの訪問者同士が交流し、宇宙へ旅立ちます。そこで地球を外から眺め、改めて人類のこれからの時代、あるべき姿を考えられる場にしたいと思います。外から地元を、外からそれぞれの国を考えると、その良さが改めて分かり、大切にしたくなるように、外から地球を人類を自然を考えることで、その尊さを感動をもって感じられる場になることでしょう。




☆周辺の生態系、環境、水脈を壊さず、調和する土木のあり方

トンネル工事などの土木工事はしばしば水脈に当たり、水の流れ、地下水の水量、川の水量を変えてしまい、農業用水や生活用水に影響を与えてしまうことがあります。リニア中央新幹線の静岡県、長崎新幹線の長崎県など、全国各地で問題が発生してきました。
問題を起こしている原因としては、地盤、土壌と全く異なるコンクリートという材料でダイナマイトやボーリングという構法で造られているという点にあると考えております。
古来から、先人が行ってきた土木工事では、地盤、土壌になじむように造作が行われきましたが、人間に例えると身体の組織になじむように、茅が屋根でだんだんと土になることを生かし、地盤の中でだんだんと周辺の土壌と融和し、地盤の一部になる土木工事のあり方を研究開発したいと考えております。
そのことにより、水脈に万が一当たったとしても水の流れを過度に変えずに元々の水の流れ、水量を維持し、周辺の生態系、環境を維持できるような土木のあり方にしたいと考えております。
☆日本と世界をつなぐプロジェクト「Craft Valley リングル」
日本の伝統的なものづくりを現代にアップデートしたものづくり、デザインを集め、海外に発信、販売を行っています。
日本のものづくりには自然と共生してきた精神性、感性、価値観が反映され、「長持ち」するものづくりが多くあります。それらは今の時代にあったものづくりのあり方でもあります。そうした日本のよさを海外の人に届けます。
☆茅葺き健康住宅
自然と共生できる微生物、自然素材と共存共栄でき、森づくり、水づくり、土づくり、海づくり、人の精神、肉体の健康づくりをできる、100年の寿命を超え、最後には燃料や肥料となり土に還る住宅のあり方。地域資源をなるべく使い、一般的な住宅の価格と同程度のものを設計します。
☆茅パネル
茅は現代建築で用いられている化学的な断熱材とほぼ同等の断熱性能をもっています。建築内部に使用するため、耐久性は屋根よりも長いと考えられます。使用後は肥料または自然に還すことが可能です。内装材として用いれば、免疫を上げ、病原性の菌の繁殖を防ぐ微生物の効果を得ることもできます。
新築で計画中の建築物はもちろん、既存のマンション、オフィス、その他建築物にも入れることができます。

☆茅クッキー
食糧問題と気候変動、環境問題を同時に解決!
高温・乾燥した環境でも放っておいても育ち、活発に光合成を行ってくれるC4植物としての茅を生かし、他の作物が育ちにくい国内外の荒廃地でも一年に一度収穫ができ、土壌改良、水質浄化、二酸化炭素吸収、炭素固定などに役立ちます。それを食糧にできれば食糧問題、気候変動、環境問題を同時に解決できる可能性があります。
どんぐり、蕎麦、クコの実など、その地域で採れる他の穀物と合わせてもいいかもしれません。

☆茅葺きカフェ
おしゃれでありながら、断熱効果、自然素材、心身の健康に有用な空間をデザインします。
分棟型にすることで、都市部でも茅葺屋根が実現でき、かつ、コロナウィルスなどの感染対策にもなります。


☆茅葺きグランピング
茅葺きに気軽に泊まれるプライベート空間。断熱効果があり夏は涼しく冬はあたたかく。自然素材、心身の健康に有用な微生物環境がある空間でぐっすり寝ることができます。
つくるところからワークショップ形式でつくることも。

☆縄文時代から現代までの各時代の茅葺き住居のグランピング宿泊施設
竪穴住居から現代の住宅まで各時代の住居に実際に泊まり、体験でき、人類の住まいのあり方、生活の仕方を肌を通して考え直すことができます。




☆茅葺きキャンピングカー
内装、外装に茅葺きを使ったキャンピングカーで、おしゃれで健康的にどこでも旅しながら泊まることができます。


☆茅葺きブース
自然の香りと心身の健康に有用な微生物環境があり、仕事にも集中でき、パフォーマンスが上がるはず!
防音効果もあるため、オンラインミーティングなどにも最適。
☆茅葺きカプセル
自然の香りと心身の健康に有用な微生物環境があり、短時間の休憩で心身ともにリフレッシュ。仕事にも集中でき、パフォーマンスが上がるはず!
☆ペット用茅葺き小屋
断熱効果があり夏は涼しく冬はあたたかく。自然素材、心身の健康に有用な微生物環境がある空間で大切なペットを健やかに育てられます。
☆使用後に自然に還る新素材
プラスチック、ガラス、コンクリートなどに代わる新しい建築材料、工業製品材料などに茅の特性を生かし、天然素材で健康的で人にとって親しみをもてる素材、使用後に肥料になったり、自然に還ったりする新素材をつくります。
☆茅ストロー

☆福島に数百年を超えるヒノキの大木の生産地を

そうした好循環が続く森づくりを福島から始めましょう。
☆茅を用いた放射性物質を吸着、浄化し、地域環境、公園などに生かすランドスケープ
福島県では、福島第一原発事故による放射性物質は、除染できていない地域、除染した後の汚染土の保管場所、移動先など、いまだ問題となっています。また、帰宅困難区域が解除された地域でもまだ放置され、荒れ果てている場所が多く残っています。
茅は放射性物質を吸着、浄化する力があると研究で明らかになってきています。それを活用し、草原や茅を含む公園を増やし、そこで毎年収穫された茅を建築材料、断熱材、ものづくりの材料など上記の安全な材料として活用し、その後は肥料、バイオマスエネルギーなどに再利用し、最終的には自然に安全に還すことを考えます。研究で得られた理論を生かし、実証試験を行いながら利活用のモデルづくりを進めていきたいと考えています。
実現ができれば、マイナスをプラスに、一石n鳥の効果をもたらすものになるでしょう。


☆茅を用いた福島第一原発から出た大量の汚染水の浄化
福島第一原発から出たトリチウムを含む汚染水は約130万㎥に達し、一日約140㎥が増え続けています。これを安全に海に排出することを政府は進めていますが、この水を一度、ヨシなどの茅で浄化し、さらに安全にし、心理的にもクリーンにした上で海に戻すか、他のことに活用することを考えます。
ヨシは水質浄化作用があり、琵琶湖でも古来から水質を守ってきました。高度経済成長期に琵琶湖では、ヨシ原が消え、大量の工場排水、生活排水などで汚染が進み、魚も生きれない環境になりましたが、近年、ヨシの再生が進み、だんだんと水質は改善され、今では豊富な魚が戻ってきています。
福島県沿岸を新しい未来構想とともに、ヨシ原の親水公園にし、安全に汚染水を地球に還すことを考えます。
