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【日本の役割】

今日からG7広島サミットが開催されているが、世界が平和に向かうのかどうか、それとも逆の方に進んでいくのか、唯一の被爆国の被爆地で7か国とEUのリーダーが集まり、原爆資料館と厳島神社を訪れたことは、どちらにしても歴史的な意味をもつ日になったのかもしれない。

原爆資料館訪問が被爆者との対話を含めて40分だったというのは、短すぎるのではないかとも思えたが、松井市長の説明を真剣に聴く各国首脳の姿を観て、少し希望を感じることもできた。

しかし、ゼレンスキー大統領が急遽現地で参加することになり、ロシアを刺激し、中国やインドの動きもどうなるか・・。

日本は1万年以上も戦いの形跡が観られないという縄文文明をもつ世界的にも稀な国。

ゆるやかな移住、定住文明で、自然の恵みで高い精神性と技術、文化を醸成させてきた。日本列島はもちろん、大陸とも船で交易をしたり、木造の高層建築を建設したりしていたほど、技術は進んでいた。大陸に移り住んで現地で文化をつくっていったとも言われる。

自然と共生していた寛容な縄文人はその後に大陸からやってきた人々ともだんだんと融和し、弥生、古墳、飛鳥とだんだんと渡来系の人々が日本に入って来て、日本の姿は大きく変わっていく。しかし、根底には縄文の自然と共生する精神性が受け継がれてきた。

そして、飛鳥時代の西暦663年に白村江の戦で唐と新羅の連合軍と、百済と日本の連合軍で戦い、二日間で敗北し（戦いに行ったというよりも、660年前に滅んでしまった、当時の先端的な技術や文化をもつ百済の遺民を救出したと考えた方が正しいのではないかと考えているが）、それから大陸に飲み込まれるか、独立を続けられるかの瀬戸際で、大陸に並ぶ技術や文化、国家体制を整える必要があり、精神性やアイデンティティを確立し、「日本」という国号をつくり、日本書紀や古事記、律令など多くの改革を行い、今に続くシステムを構築した。

茅葺きもその中の一つであった。それは持統天皇の時代から続く大嘗祭や伊勢神宮でも観られる。残念ながら前回の大嘗祭では板葺きとなり、1300年続く歴史は途絶えてしまったが。それまでの時代は、大陸からいろんな民族（氏族）が入ってきていたが、だんだんといろんな出自の遺伝子、信仰、価値観、文化を融和しながら、大和（大いなる和）として、国づくりを進め、対外的には戦争をしない平和路線の国となっていった。
秀吉の時と明治以降、その歴史は一度途絶えたが、広島、長崎、第五福竜丸など、原水爆の恐ろしさを嫌というほど経験した。

歴史的にも、地政学的にも、国土面積も海洋面積も、経済的にも、人口規模としても、重要な場所にある国。

現存最古の国、天皇家も世界で現存最古の王家（世界で唯一、Emperorという称号をもつ）、現存最古の企業（飛鳥時代からの金剛組）、高い循環型社会と長期平和な社会を実現した江戸時代など、長く続いているものは枚挙に暇がない。

その根本には、人類を生かしている自然を敬い、その摂理に基づき、ともに生きていく必要性と恵みを数々の経験から学び、感じ、遺伝子に刻んできた先人の蓄積と影響がある。

その原点を見つめ直し、大国に迎合するのではなく、世界各国の利害関係をまとめ、これからの世界のあるべきビジョンを提示し、世界の平和をつくることが世界における日本の最大の役割であるということを改めて考えていきたい。

れいちゃん里山に一人で暮らしてい

れいちゃん

里山に一人で暮らしているのを観かねて、戸を開けてたら彼女の方からやってきてくれました。

猫のれいちゃん

隣の人がつけた名前、令和からつけたそうです笑

最近、裏庭でうろうろしてるなと思ってましたが、今日、戸から部屋に入ろうとしてました…
お腹が空いているのかなと思い、お菓子をあげると嬉しそうに食べていて、かわいいなと思って、ちょうど下げたお供えしていたご飯をあげるとまた嬉しそうに食べていました。

小さい頃、猫が苦手でしたが、この数年で猫に慣れてきて、猫もかわいいもんだなと思いました。

お腹が減ってるんだなと思い、お釜のご飯をあげると、あちっと、これこそ猫舌と言わんばかりに素早く後ろに下がりました。

熱かったか、ごめんね、と思いながらまたお菓子をあげようと手を差し出したら…

猫パンチをくらいました😅

これが噂の猫パンチかと初めて経験しました。まだまだ経験したことのないことがありますね笑

熱かったご飯をあげたからかと思いましたが、後でお隣さんに聴いたらその人もいつもご飯をあげようとして、シャーと言われながら猫パンチをくらっているそうです。
まるで、死語ですが、昔流行ったSMな関係…

その後は我が家で日向ぼっこしたり、水を飲んだり、ゆっくりしてからお隣さんの家に行ったそうです。

懐いたようにみえて懐いてない、この気まぐれな猫の感じ、なかなか苦手です…笑

いまだに痛い、、

やっぱり犬の方がわかりやすくて、かわいいなと思った1日でした笑

【自然界のレジリエンス】採っても

【自然界のレジリエンス】

採っても採っても再生される山菜を採りながら、食べながら、そして、自然の豊かさと鳥の鳴き声を聴きながら、イモリの再生力を考えながら、こんこんと一年中枯れることなく流れる山の湧き水、1週間くらいで次々に変わる変わる咲く花々、あっという間に竹になっていくタケノコの成長力、青々と成長していく茅を観ながら、放っておいても自然の力によって再生され、成長していく自然の力に改めて学ばされる。

急に真夏のように京北も暑くなった。
そんな中でも生きものはたくましく、元気に動き回る。
危険を察知するとすぐにどこかへ消えていく。
大地震があっても動物が大量に死んだというのは聴いたことがない。

地球規模ではなく、太陽系規模での変動がある今、そして、3.11の10倍以上の人的、経済的被害をもたらす地震や火山の噴火などが予想されている今、自然やその変動を乗り越え生きてきた先人の記録、蓄積、あるいはその歴史を経て自分自身をつくっている遺伝子から真摯に学び、予想されるものには対策を考え、少しでも心豊かに生きていく社会、術をつくっていく必要がある。
人類は考えて、つくることができるのだから。

戦争などしている場合ではない。

地球全体を考えて、総合的な分野、視点、生き方とハードを総合的に考えてつくるマスタープランが必要とされている。

【畑をみんなの田んぼへ計画　参加者募集中】

今借りている家の前には小さな畑があります。

しかし、放っておくと、毎年、夏には草ぼうぼうになるし、一方で山からの豊富な水は一年を通して枯れることなく、ただ放っておくのはもったいないし、かと言って畑をやるのは管理が大変だし、仕事の関係で京北を長期不在にすることもありそうだし、かと言って防草シートを貼るのももったいないし、除草剤を撒くのはコンセプトに反するし、どうしようかなとここ最近の悩みの一つでした。

そこで思いついたのは、ここを田んぼにできないかという企画です笑

耕運機で土を耕し、少しだけ掘り、水が漏れないように土手を作り、山からの栄養分豊富で一年中枯れることのない豊かな水をそこに流れるようにパイプを伸ばし、用水路へ排水できるように排水溝を作り、農薬は使わずに、安心安全なお米をご近所さんにご指導いただきながら、ワークショップで作ろうと思います。

山の水は裏山の二つの池に貯まり、それは家の庭を流れて最後に用水路に流れ、弓削川に流れ、桂川に合流し、最後には淀川に合流し、大阪湾に流れており、まさに森里海のつながりを体感できる水の流れです。
家主やそのご先祖様たちはこの水で生活をしてきました。山の水を引ける家は集落の中でも恵まれていて、家主の友人はとてもおいしい水だと言っていたと言います。
昨今、メディアでも徐々に取り上げられ（数年前のNHKの朝ドラの「おかえりモネ」も森里海がテーマになっています）、自分もこの数年、第一線で活動してきた方々と活動してきたものでもありますが、その森里海（環境省は森里川海）のつながりを学びながら作っていくプログラムでもあります。

そして、できたお米は参加した人全員で山分け。

かわいいサイズの田んぼになると思うので、大した量はできないと思いますが、一人当たり数週間くらいのお米にはなるのではないでしょうか。

土を耕し、田んぼを作るところからのマイ田んぼ、作りたいという方を募集します！

田んぼにした後は別日に、「お田植え茶会」と銘打って、田植えをしてからのお茶会も茶人と企画したいと思います。

【日時】
2023年5月20日
イメージとしては、10時頃に集合、京北を軽くまわり、裏山などを案内した後に作業開始、お昼まで作業し、お昼ご飯をみんなで食べ、作業が残っていたらお昼過ぎに作業、作業が終わったら語らいあり、山菜採りもあり、という感じで考えています。

【場所】
京都市右京区京北上弓削町（京都市中心部から車で約1時間です）
参加希望者には詳細の場所をお知らせします。
京都市内からJRバスなど、公共交通機関ご利用の方は「京北合同庁舎前」、「道の駅ウッディー京北」などまで送迎をいたします。

【プログラム】
・畑を田んぼに変えるワークショップ（おおよそ3～4時間くらい）
・山菜盛りだくさんの手作りお昼ご飯（ワークショップ開催時にまだ山菜が残っていた場合。今のところはあと1週間程度は大丈夫だと思います）
・ご希望の方は裏山の山菜採りも可能（ワークショップ開催時にまだ山菜があるかどうかお知らせします）

【持ち物】
作業に必要な道具や材料はこちらで用意しますので、以下をご持参ください。
・汚れてもいい服装・軍手（ない場合はこちらで貸し出しします）
・日焼け止め、帽子、汗拭き用のタオル、飲み物など各自のご判断でお願いいたします。
・山菜の収穫をしたい方は収穫したものを入れる袋

【参加費】
一人2000円
参加費は土地の環境改善や裏山を活用したみんなの人と自然にとってのウェルネスの森づくりの活動に充てられます。

【その他】
・田んぼづくりはもちろんですが、それ以上に集まった方々の交流の場にできればと考えています！
・できたお米は参加者で山分けにします（参加者人数にもよりますが一人当たり数週間くらい食べられる量にはなるのではと思います）。
・ワークショップ終了後、裏山の山菜も摘み放題です（山菜はまだありますが、ワークショップ開催時にまだあるかは近くなってからお知らせします）。
・田植え時、草むしり時、収穫時、収穫したお米を食べる時にも、茶人とお茶会を企画したいと思います。今回の参加者の方は優先的にご案内したいと思います。
・ご希望の方には、緑と太陽光、小鳥のさえずり、水のせせらぎなど、自然豊かな環境での癒しのリモートワークの場も提供します笑
・田んぼづくりを通して、それまであまり触れることのなかった人でも、体験を通して地球環境や里山の環境、自分で食べる食べ物について、ご自身の心身の健康について考えることができる場にできればと思っています。

参加希望やご不明点などありましたらお気軽にご連絡ください！

【山菜ホームパーティー】この前、

【山菜ホームパーティー】

この前、山菜採りに来てくださったお茶人の齋藤さんがヨットとキャンピングカーでお茶を点てながら全国を旅するお茶人の長谷川さんを誘っていただき、わが家でホームパーティー茶会を企画していただきました！

いつものように裏山で山菜を収穫した後に、齋藤さんがご持参してくださった茶飯釜でタケノコの炊き込みご飯、採れたての山菜で天ぷら、ご自宅で仕込んで来ていただいたカツオ、冷たい緑茶などを作っていただきました。自分はいつもの山菜と地鶏の鍋を作りました！

茶飯釜でご飯を炊いて食べるのは初めての経験で、おこげまでとてもおいしくいただきました。七分付のこだわりのお米らしく、炊飯器では再現できない、なんとも言えない香ばしく、芯のある、おかずがなくてもこれだけでもおいしいと思うご飯でした。

作りたてのご飯はおいしく、共通のお茶を通しての話も楽しく、初夏の青天の中、時を忘れて語らいあいました。最後は野点のお茶。会は開始から終わりまでちょうど二刻。お茶室での茶事と同じく、お酒に始まり、ご飯を食べ、お菓子とお茶をする茶事になりました。

長谷川さんのお点前は美しく、久々のお茶に喜びを感じながら、庭の草花と水を生かした長谷川さんの即興のお花とお手製のヤシの木を加工した菓子皿の発想には驚きました。これぞ茶人かな。

その菓子皿はなかなかいい味を出していて、最初、何かの木の皮に漆を塗っているのかなと思いましたが、ヤシの木の皮、知らないことはたくさんありますね笑

これからヨットで出会う人々にお茶を点てながら世界を回る旅に出るそうです。まさに世界平和を作ろうとするそのご活動に、かつてお茶を通して世界平和をと考え、海外にも出て細々と活動していたり、東京でお茶の次期家元さんやお茶に興味をもってくれた方々と茶室での初心者でも楽しめる茶事や外での野点などやっていたりした自分自身を思い出すのでした。急に京北に来ることになり、コロナにもなり、お茶の方は中断すること久しくなりましたが、とても懐かしい・・・

この数年間、茅葺きと国づくり、地域環境づくりに関する研究をして、自身の専門でもある建築、ランドスケープ、都市づくりから世界平和を作れればとだんだんと考えがシフトしてきましたが、お茶も含めてまた活動をしていければと思います。

次は家の前の畑を田んぼに変えるワークショップとお茶会を開きたいと企画を練っています笑

【東京から京北へ　2日目】

2日目の朝食は、1日目の晩に仕込んでおいたタケノコご飯と、しいたけのステーキ、お客さんが作ってくれた野菜の蒸し料理、お味噌汁、京都市内で最もおいしいと評判のパン屋さんのパンなどで優雅な朝ご飯をゆっくりいただきました。団らんしながら、こんな朝ごはんも贅沢だなと思いました！

その後は京北をご案内。
はじめに近くの八幡神社で秦氏、神道、檜皮葺き、杮葺き、伝統構法などについて説明。

お客さんが「この神社は全然怖くなくて、すごく気持ちがいい」と言っていたのが印象的でした。確かに、神社によっては、神社、神道大好きな自分でさえ、怖いというか、近づきがたい雰囲気のところもありますし（スピリチュアル的な要因というよりも、多くは周りの自然環境が放置され荒れているから）、この八幡神社は陽がさんさんと差しながらも木々に守られていて、とてもあたたかみがあるというか、落ち着いているというか、心地いい神社で、自分は京北の中でも一番好きな神社でよく散歩に来ます。

今借りている家のご先祖様はおそらく西山家と同じ秦氏の流れで、この神社の神官をしていたのではないかと家紋や昔の話など、いろんな情報から推測しています。神主さんもとてもいい人で、この前も団体客のツアーでお世話になりました。

その後は山国神社とお客さんのリクエストで近くの橋へ。
山国神社はいつも案内しているのですが、久々にその橋に行きました。改めて行くと川が近くて、欄干もないので、自然と一体になったような気持ちになれる、清々しい気持ちのいい場所でした。

瞑想やリトリートにもピッタリです。しばらくここに佇んだ後、もう一つのリクエストだった愛宕神社の鎮火祭へ。

神社へ行くと用水路のところに知らない人の車が引っ掛かっていてどうすることもできず、車も止められないので、近くの旧第二小学校の駐車場に止めようと向かいました。

ちょうど、去年から気になっていた「京北文化遺産センター」が開いていたので、もしよかったら入ってみますかとお客さんに聴いて入ることにしました。

そこは縄文時代から幕末までの京北の歴史を展示している資料館で、古墳時代に大和朝廷と密接な関係性をもっていた一族でなければ持てなかった首飾り、鏡、勾玉などの遺跡や京都盆地や京北、桂川一帯を治め、平安京造営や自然と共生した日本の国づくりに大きく貢献してきた、というよりも日本をつくってきたと言っても過言ではない秦氏の遺跡（秦氏を再考する講座も企画中）、戦国時代の明智光秀による周山城に関する資料、江戸時代に山国神社に保管されていて貿易に使われていたであろう世界地図、幕末の山国の地元住民によって結成され鳥羽伏見の戦いや上野の彰義隊の戦、自分の生まれ故郷である磐城、小中学校を過ごした浪江町、高校のあった隣町の仙台などで勇敢に戦い、武功を上げた後、江戸で軍楽隊の音楽を学び京都に凱旋した山国隊に関する展示と昭和8年当時の山国隊や京北に関する映像などを観ることができました。熱心に説明をしてくださった地元の方のご活躍もあり、ここがとても面白かったと言っていただけました。

そして、愛宕神社の鎮火祭。
お客さんが思っていたようなイベント的な御祭りではなく、超ローカルな感じで神社の参拝をして静かに去りました笑

その後は美山のかやぶきの里へ。
ここも定番で、いつも案内しますが、集落全体を回り、茅葺きについて説明して、思っていたようにゴールデンウイークで混んでいましたが、茅葺き古民家のカフェでしばらくまったりお休み。

家に帰ってきて、極秘開発中？の茅のお守りと癒しのフローラルウォーターを体感いただき笑、自家焙煎コーヒーでフィニッシュ。

超濃密な2日間でしたが、お客さんも喜んでいただけたようでした。
自分自身も普段できないような深い話をたくさんできて、新たな視点で京北や美山を観ることもでき、とても楽しく、充実した2日間になりました。

その時々のお客さんの関心や希望に沿いながらも、定期的にこのようなツアーを企画できれば、自分のこれまでの研究や活動のアウトプットもでき、京北や美山を知ってくれる方が増えて、いい循環ができるのかなと思いました。

建築やランドスケープ、都市計画を学ぶ学生や研究者、設計者の方々に対しても、今後の建築やランドスケープ、都市を考える場や機会を提供したり、大企業や省庁で働く方々、第一線で事業をされている方々などに対しても、自身のルーツやバッググラウンド、心、身体と深くつながり、今後の仕事や事業を改めて考え、ウェルビーイングや持続可能なこれからの社会づくりに生かせる場と機会を提供したりもできればと考えております。

もしご関心のある方がいましたら、お気軽にご連絡いただければと思います。
国内外探しても、他にはなかなか出会えない、幅広い分野の知識と経験をもっていると自負していますが、その知見を総動員して面白き企画を作れればと考えております。

【東京から京北へ】ここ最近いろい

【東京から京北へ】

ここ最近いろいろとやることがあり（いつもそうなのですが苦笑）、なかなか投稿できずにいましたが、連投しようと思います笑

第一回目は、ゴールデンウイークに東京から京北に山菜の収穫と京北、美山のツアーに参加したいということで知人とその知人が1泊2日で訪ねて来てくれました！

お客さんも自分史に残るくらい超濃かったと言っていましたが、自分自身も超濃密な2日を過ごすことができました。

初日は北山杉発祥の地、中川集落を案内し、かつて一世を風靡した床柱である北山杉の歴史や作り方、なぜ北山杉が生まれたのか、それを作ってきた人々の暮らし、中川集落の景観、台杉などを説明しながら案内しました。

その後、おすすめの草餅屋さんで休憩をはさみ、京北に移動し、家の裏山で山菜採り。
東京からわざわざ山菜を採りに来てくれるだけあって、日本の山菜に関する洋書を持参してくるくらい熱量の高い方でした！
恐るべし山菜パワー笑。

タケノコ掘りから始め、タラの芽、ワラビ、山椒と日が暮れるまでたくさん収穫しました。自分はもう2年間、このシーズンは日々タケノコを掘っているので、頭だけ出しているタケノコを見つけるのはそこまで難しくないのですが、初めての人にとっては、去年の枯れたワラビやら笹やら他の植物で隠れていたりしてなかなかに難しいようで、自分が見つけると悔しそうに、「ああ見つけたかった」と言っていたのが印象的でした。自分も初めはそうでした。人は経験を通して環境やものごとに慣れるもの、ぜひ、毎年来ていただいて、野生の勘を養っていただければと思います笑

でも、そのワクワク感があるからか、「大人のディズニーランドみたい」と、とてもワクワクしながら山菜採りをしていたみなさんを観ていて、自分にとっては当たり前の風景がエンターテインメントになってくれて、とても嬉しい気持ちになりました。

その後は採れたての山菜を使った夕ご飯づくり。
山菜の天ぷら、タケノコの刺身、ワラビのおひたし、地元野菜のスティックなどなど。

いつも山菜は食べていますが、やはり人と作って食べると楽しくておいしい！
みんなお腹が空いていて、キッチンで作りながらその場ですぐ食べるという夕ご飯になりました笑

研究してきた京北の歴史や文化、暮らし、茅葺き、伝統建築、様々なことについて語り合い、夜も更ける中、「野生動物を観たい」という御希望をいただいていたので、食後に里山ナイトツアーに出発！笑

普段は家の裏山で鹿の鳴き声が聴こえたり、道路に鹿がよく出ていたりするので、すぐに出会えるかなと思っていたのですが、その日はなかなか鹿がいなくて、だいぶ走った末、たぬきと何か小動物（なんだったか忘れました笑💦）と鹿6頭を無事に捕獲（発見）・・！
山菜も野生動物もその日次第のところがあるので、これもまたご縁というところですね笑

2日目に続く・・・

癒しの季節の花

藤と藪手毬

裏庭から採ってそのまま活ける

【山菜収穫体験と裏山をウェルネスの森に】
この前の投稿が意外と好評で、山菜の収穫をしたいというお問い合わせをたくさんいただいております！
タケノコはだんだんと出てくる量が減ってきましたが、他は5月中旬頃まではいけるかなと思いますので、またご興味ある方、ご連絡ください！
前の投稿を読んでいただけましたらご案内を載せております。
山菜の収穫以外にも、京北や美山のツアーもぜひしたい、また企画してほしいというお声もたくさんいただきました。
今まで依頼があった時にツアーなどしていましたが、今回、反響が大きかったので、これからいろいろとイベントやツアーを企画してみようと思います！
今日も野点のお茶会イベントをやったらいいのではという話をしておりました！
企画ができましたらまたお知らせします！☆彡

この前は市民農園、都市型農園について国内外で研究されている知人の研究者の方が大学での講義の後に山菜の収穫に来てくださり、今日は美容室を京都市内でやっており、シェーカーで冷たい濃茶（抹茶）をされている方が収穫にいらしました。
ただ収穫するだけでなく、収穫しながらいろんなお話もでき、自分も楽しかったです。研究者の知人とは裏山の林道コースを散策し、研究についてや日本の研究界の話など普段あまり京北ではできない話をすることができました。
お茶人の方にはおいしいシェーカー濃茶を点てていただき、清々しい新緑の晴れの日、外で冷たくまろやかな濃茶をいただき、久々にお茶を楽しみました。

昔は裏山で松茸もたくさん採れたというけど、今は採れません。松を再生できたらいいのですが。
裏山はワラビ畑と杉・ヒノキの人工林が植えられた森で多様性があまりない森になっています。
そこを人と自然のウェルネスの森をつくることで、広葉樹、針葉樹、草花など生物多様性に富んだ豊かなふるさとの森に還し、同時に人の心身の健康をつくるプログラムなどもつくれればと考えています。
まわりは静かな環境で、鳥の鳴き声、風のささやきの音、カエルの鳴き声、夜はたまに鹿の鳴き声などが聴こえる環境なので、ゆっくり休みたい人にはちょうどいい環境です。
裏山には林道もあるし、一周するとそこそこいい運動にもなるので、ドイツのクアオルトウォーキング（少し負荷をかけ少し早いペースで歩くと心拍数が上がり、免疫力が上がり、病気を治療する効果もあると科学的にも検証されていて、ドイツでは健康保険も使える治療法になっています）を採り入れた心身の健康をつくる場所にできたらと考えています。
同時に、裏山の木、茅、土、竹などを使い、微生物環境や高周波などの研究の知見を生かし、人の免疫力を上げ、病原性の菌の繁殖を防ぎ、100年以上の寿命をもちながら、伝統構法を使い移築や増築も自由にでき、最後は自然に還る健康住宅のモデルをつくることも考えています。
あと今日も話をしていましたが、軽トラに載せ移動可能な茶室やモバイルハウスなども作れたらいいなと思います。
ポータブル製材機を活用し、木の切り出し、製材をすべてこの裏山ですれば、建築費用も抑えられるでしょうし、それを全国のモデルにして、自然環境再生と人の心身の健康をつくるモデルにしていきたいと考えています。
そのモデルとして、裏山を人と自然のウェルネスの森にして、昔のように適度に山に入るようにして、環境再生などもしていけば、いつか松茸が再生される日も来るのかもしれません。
家主の許可も得ているので、ご関心のある方、ご協力いただける方、募集します笑
あと、家の前に小さな畑があるのですが、その前に山からの水が一年中枯れることなく流れています。
今は用水路に流れているだけでもったいないのですが、昔は飲み水にしていた、おいしい水だったそうです。
この畑を掘り込めば、田んぼにできるのではないかなとも思いました。うまくいくかどうかは分かりませんが笑
数か月分のお米くらいはできるかもしれません。
こちらもご興味ある方がいましたらご連絡ください・・！

【山菜、草花採りたい方　募集】今

【山菜、草花採りたい方　募集】

今住んでいる京北の家の裏山は、山菜の宝庫で、ワラビ、タケノコ、山椒、タラの芽など、たくさん採れます。フキも最近成長してきました！

今まで自分で収穫して食べたり、知り合いが収穫していましたが、みなさんにも楽しんで収穫してもらいたいと思い、家主さんからもぜひやってみたらということで、山菜収穫体験をしたい方を募集することにしました！

もし、ご自分で収穫してみたいという方がいましたら、ぜひご連絡ください☆彡
詰み放題です！

収穫の仕方をレクチャーし、道具の貸出しもします。ワラビやタケノコはあく抜きも必要なので、ご希望があればあく抜きの方法や山菜のおいしい食べ方なども簡単にレクチャーします。

収穫後に実際に料理を一緒に作るイベントや天気のいい日は収穫しながら昼ご飯を気持ちのいい外で食べるツアーも企画してみようと思います♪

他にも庭に草花もたくさんあるので、そちらを摘んでもらっても大丈夫です。

【日時】
参加希望の方のご希望に沿います。今年は例年よりも早いので、山菜のシーズンはだいたい5月上旬くらいまでだと思われますが、連絡をいただければ最新情報をお伝えします。
昨日、今日、雨が降ったので、明日、あさっては特にたくさん出てくると思います。

【場所】
京都市右京区京北上弓削町
（詳細の場所は参加希望者にお伝えします。京都市中心部から車で約1時間ほどです）
ご希望の方には家の使っていない座敷の部屋や京北、美山の宿に宿泊も可能です。

【料金】
簡単な収穫、食べ方のレクチャー付き
1人30分あたり1500円（最短1時間から）
最初の30分で簡単なレクチャー、後半の30分でご自由に収穫していただきます。以後、30分ずつ延長もできます。30分あれば道の駅や街中のスーパーで3000円分から5000円分くらいの山菜が採れると思います）
参加費は土地の管理費用や活動費に充てられます。

【持ち物】
汚れてもいい動きやすい服装と収穫したものを入れる袋などがあれば他に特にいりませんが、山椒やタラの芽はトゲもあるのでトゲが刺さっても大丈夫な長袖、ズボン、日差し除けに帽子、タオル、飲み物など。

【その他】
山菜の収穫だけでなく、京北、美山の地域の歴史、文化、茅葺き、檜皮葺き、伝統建築、日本の国づくりなど、これまでの研究の知見をお話しながらのガイドツアーのご依頼も承ります。
その他、何かありましたらお知らせください。

【京北団体ツアーガイド無事終了】

【京北団体ツアーガイド無事終了】

先日、全6回の某旅行会社による総勢114名の団体客の京北ツアーガイドが無事に終了しました。

お客さんと添乗員さんからはとても喜んでいただき、心が洗われましたとか、感動しましたとか、楽しかったとか、完璧だったとか、京北に来てよかったとか、また京北にゆっくり来たいとか、案内を聴きながらまわれてよかったとか、若い人に案内してもらえて嬉しかったとか、自分の人となりを感じましたとか、これからの活躍を応援していますとか、嬉しい言葉をたくさんいただきました。

地元の方からも京北にとって大きな一歩になったと言っていただけました。

単なる案内ではなく、自分自身にとっても今までを振り返り、自分のルーツとこの世に生まれてきた意味を改めて考え、これからを考えることにつながった大きな一歩になったような気がします。

最終日は雨予報でしたが、毎度のように天気がもってくれました。ツアーが終わった後にはどしゃぶりの大雨。本当に守られています。
少しでも桜を楽しんでもらいたいとまだ咲いている桜を探し、近所にまだ見頃の八重桜を発見し、近くの八幡神社と福徳寺をつなげて案内したり、黒田の百年桜も案内したりして、慈眼寺、福徳寺、八幡神社、常照皇寺、黒田の百年桜、山国神社と盛りだくさんのツアーになりました。
京北の歴史や文化、生活、地域性、各スポットの話に始まり、自分が見聞きし、考えてきたこと、研究してきたこと、やってきたこと、これからやろうとしていること、先祖がやってきたことを京北という場を通して話すことができました。

また次にガイドをする人が出てきた時のために、お客さんに説明した話や気づいた点などについて忘れないうちに書き出していました。また今度ゆっくり振り返りをしようと思います。

エネルギーを使い果たしたからか、終わって数日間、心身ともにふらふらして歩くのもメッセージを送るのもやっとな状況でした笑
久々にこんなに疲れました。。まるで論文を書き終えた後のよう・・。
昨日、回復のために温泉に湯治に行きました。車で40分くらいの距離なのに行くのがやっとこさ・・・。

明日、家主さんが泊まりに来るので、今日の午後はずっと掃除。
2月に水道管破裂してから荷物が散乱し、乾かしては少しずつ片づけてきましたが、とても多くの量でなかなか終わらず、この数日間でようやく片付いてきました。というか部屋に押し込んだ苦笑
おとといは大量発生したカメムシと格闘、どこから入って来るのか。。対策にハッカ油がいいと聴いたのでそれを試してみました。
暖かくなって勢いを増してきた雑草を取り除き、庭掃除、剪定も。

家主さんは大変だからそのままでいいよと言ってくれたけど、来る人のことを考えると気持ちのいい部屋で迎えたいとできる限り掃除してきれいにしてました。神棚も床の間もきれいにして、気分もさっぱり。
こんな感じで一日はあっという間。

道端で見つけた藤の花もきれいに見頃になってきました。
春は花々が日々変わる変わる咲きますね。

二十歳の頃に大失敗をし、人生を諦めかけた時に学科の先生に教えてもらった東照大権現の御遺訓

それ以降、学生時代、自分への戒めとして壁に貼っていました。
改めて読み返してみました。

小さい頃から家康公が好きで、
中学を卒業し、建築を志した時に
初めて日光東照宮を訪れ、大きな感動を感じていました。

思えば失敗ばかりの人生
失敗を常と思えば不足なし

世界にも稀な長期平和な世をつくった方は簡単に思えても実行が難しいことを後世に残していますね。

二十歳の頃に大失敗をし、人生を諦めかけた時に学科の先生に教えてもらった東照大権現の御遺訓

それ以降、学生時代、自分への戒めとして壁に貼っていました。
改めて読み返してみました。

世界にも稀な長期平和な世をつくった方は簡単に思えても実行が難しいことを後世に残していますね。

音楽と出会いは世界を平和にする

@宝泉寺　京北

【京北ツアー5回目終了】

某電鉄系の旅行会社の知られざる京都ツアーも最終回の5回目を無事に終えることができました。
あとは東京の旅行会社のツアーが1回残っておりますが、ようやく少し休むことができそうです笑

京北の桜もだいぶ散ってしまい、今日とおとといの回は黒田地域の百年桜を入れてツアーを組みガイドをしました。
満開の百年桜は本当にきれいでした。

おーらい黒田屋のよもぎ餅は土日は行列ができるほどの人気もの。今日は雨ということもあり、買うことができました。宝泉寺さんのよもぎ餅もあんこの粒がしっかりしていて甘さもちょうどよくおいしかったです。

今日は天気が雨模様でしたが、8日の初回のように、観るポイントに着くと雨が弱まったり、止んだりという幸運なお客さんたちでした。
みなさんの日頃の行いがよかったのでしょう。
最後に回った宝泉寺さんにその話をしたらガイドさんがいいからでしょうと言ってもらえました笑

その宝泉寺さんのご住職さんは京北の活性化を考え、杉林だった山に今NHKの朝ドラでやっているらんまんの主人公の牧野富太郎博士が命名したせんだいやという品種の桜をはじめ、御室桜、枝垂れ桜など様々な桜と紫陽花の森をつくっています。今日は雨模様ということで特別にお客さんにご祈祷をしてくださりました。とてもやさしい方で毎回訪れるお客さんも喜んでおりました。

今回、京北で団体客を受け入れて表立ってガイドをするというのは初めての試みだそうで、そのガイド役を依頼していただき、京北を全5回、総勢129名にいろいろと案内させていただいたのですが、これまで研究してきた情報も加えて、みなさんに京北の歴史や文化、営み、各スポットのお話にはじまり、茅葺き、檜皮葺き、柿葺きなどのお話などをさせていただきました。
建築の雑学的な話に関心をもっていただき、いくつも質問が絶えませんでした。
桜や京北、各スポットについての質問よりも建築に対する質問の方が圧倒的に多かったような気がします笑

お客さんの感想からは、
・パッケージツアーはいつも忙しいが、京北のツアーはゆっくりと回れて、非日常を味わえてとてもよかった
・里山の景色に癒された
・全4日間のツアーで、3日目の京北に来て初めて桜が観れて感動。桜以外の花もたくさん観れてよかった
・納豆餅や鯖寿司など、地元の郷土料理のお昼ご飯がとてもおいしかった
・歴史を知ってから景色を観ると、まったく違うように観える。背筋が伸びるような感じがする
・今度は泊まりがけで二泊くらいで来たい。ツアーに組んでほしい
・話を聴きながらまわることができ、心が洗われた
・桜がとてもきれいで、ゆっくり観ることができて本当によかった
・ただ観るだけではわからなかったことをガイドにいろいろとたくさん教えてもらいながらまわれて本当によかった

添乗員さんからのフィードバックも
・興味深い話をたくさん聴けて楽しかった
・ガイドに一日任せることができて楽だった
・知らない京都をまわることができてよかった
・平安京をつくった歴史をまわるツアーは需要があると思う
・案内やアテンドなど素晴らしかった
・完璧なガイドだった

など、嬉しいフィードバックをいただくことができました。

ガイドは本業ではないですが、これまでも国内外の方々に個人的にやってきたこともあり、研究でやってきた地域文化環境を伝えていくためにも必要な要素の一つかなと今回やってみて改めて思いました。

人前で話すのはあまり得意な方ではないので、大型バスで数十名の前でのガイドは緊張してうまく話ができるかどうか当日まで心配もありましたが、始まってみると、スルスルと話が出てきて、お客さんを飽きさせないように、少しでも京北について話を伝えたいと思っていたからか、5時間ほとんどずっと話していました。こんなにも話せるもんなんだなと自分でもびっくりしましたが笑
しかし、終わると毎回どっと疲れが出ます笑
数十名のお客さんをはぐれないように誘導して、他のお客さんの邪魔にならないように配慮しながら、安全を確保し、お客さんの反応を観ながら話を続けるというのは案外神経を使うものだなと分かりました(^^ゞ

茅葺きや研究、仕事の話もすることができ、興味をもってもらえ、応援していると言ってくださる方もたくさんいて嬉しかったです。

自分にとっても新たな発見がいろいろとあったガイドのお仕事でした。
あと1回、がんばります。

【光厳天皇を偲ぶ】今日も某旅行会

【光厳天皇を偲ぶ】

今日も某旅行会社のツアーの京北のガイドをさせていただきました。
昨日からさらにパワーアップしていろいろと案内をさせていただきました。
一日中話していたら終わった時にのどがガラガラに枯れていました笑
普段こんなにずっと話すことがないのでさすがに疲れが出ました笑

今日は天気もよく、絶好の桜日和。
お客さんもとても喜んでいました。
そして、京北の歴史や文化、自分が研究してきたことの話にもとても興味深く話を聴いてくださりました。
拍手で始まり、拍手で終わるという、企業での仕事ではなかなか味わえない、嬉しい仕事でもありました。

昨日は常照皇寺という、自分が京北に来て最初に訪れた天皇ゆかりのお寺を地元の総代さんが説明してくださりましたが、今日は自分が全部説明しました。
これまでも300名弱の方を常照皇寺にお連れしてきましたが、総代さんの説明で、新たに知ったこともたくさんあり、それを踏まえて、
昨日ガイドが終わって家に帰ってから改めて常照皇寺とそれをつくった光厳天皇について勉強し直しました。
自分がこの京北、山国に最初に惹かれたのも、自分の遠い先祖も古代から代々天皇家を支え、ともに国づくりをしてきたのもあり、大嘗祭がつくられた頃も持統天皇を支えてきたことからも茅葺きにも興味をより深くもつようになり、山国が都をつくり、天皇家を支えた禁裏御料地であり、天皇家とのゆかりの深い場所だったからということが大きくありました。

光厳天皇は、鎌倉時代末期に北条氏によって擁立され即位された天皇で、叔父にあたる花園天皇から帝王教育を受け、禅についてもその頃から学ばれていたようです。

88代後嵯峨天皇が次の天皇を決めないまま亡くなったことで、後に天皇家が持明院統と大覚寺統に分かれ、それが後に北朝と南朝に続いていきますが、光厳天皇は持明院統の天皇として即位されます。しかし、南北朝の複雑な争いの渦中にあり、後醍醐天皇によって皇位をはく奪され、即位した事実自体も否定され、後に上皇になり、治天の君として院政を行い、室町幕府と強調し、貞和徳政という民を重んじる政をされますが、その後も南朝側に都を追われ鎌倉に逃れる道中では護衛の武士がここまでと諦めみな自害し、それを光厳天皇は目の前で観られ、後に南朝側にとらわれ5年ほど軟禁状態にもなり、この世の無常を感じたことでしょう。

そして、夢窓疎石に師事し禅に入り、政治から離れ、都の北にある山国に辿り着き、ここにあった成就寺を改めて常照皇寺を創建されます。
そこで修行され、悟りを開いて、その後ここで崩御され、ここに御陵がつくられます。
地元の方との交流を大切にしてきたという光厳天皇の想いは常照皇寺のつくりにも反映され、桜がある庭から反対側の庭が観れるように、仏像は上にあります。このつくりは非常に珍しいつくりということです。
そして、開山堂には光厳天皇像がありますが、約3年半前にはじめて観た時は太秦の広隆寺の弥勒菩薩像やバチカンのサンピエトロ寺院のピエタのように、今にも動き出しそうな生々しいというかまるで今でも生きていらっしゃるようなリアルな像だと感じました。
お顔はとても安らかで、民を想い、国を想い、できることはやったと、悟りを開いて天寿を全うしたお顔をされているように感じます。

今の天皇家もこの時の持明院統、北朝の流れを組んでいるので、光厳天皇は今上陛下のご先祖様とも言える方です。
中止されつつあった今に伝わる朝議を再興し、歌人でもあり、闘茶の始祖の一人とも言われ、山国の地元の方が献上した煮豆が発酵し納豆となり、それに塩をかけて食べたことが日本での納豆の発祥とも言われているなど、日本の今に伝わる天皇制や文化を支えてきた、日本の中興の祖でもあると言えます。
上皇としての院政は、今の京都御所でもある土御門東洞院殿でされ、常に自分よりも国を想い、民を想い、平和な国をつくれるように早く争いを鎮めようとされてきたそうです。室町幕府をつくるのに力を尽くされ、幕府と強調して貞和徳政をされます。
そして、結果的に対立してしまった後醍醐天皇を弔うために嵐山の天龍寺を創建しています。そのため、常照皇寺は臨済宗天龍寺派の別格寺院でもあります。常照皇寺にある国の天然記念物である九重の桜（九重とは御所を表す）は光厳天皇と弟の光明天皇が植えたもので初代はかなりの老木ですが今でも生きていて、二代目が二本、元気に今も花を咲かせています。その他にも江戸時代の後水尾天皇があまりの美しさに何度も車を引き返して観たという御車返しの桜、御所から移植された左近の桜などがあります。

そんなような歴史を知った上で桜を観ると、また違った趣で桜を観れるように感じます。

そのような説明を今日の参加者の方々はとても興味深そうに聴いてくださりました。
光厳天皇の像も、みなさま、安らかな御顔だとお祈りされていました。

今上陛下も約40年前に参拝されたそうですが、また皇族の方にご先祖様を偲ぶためにまた京北にいらしていただきたいと思います。

勅使門の下の階段は厚く苔むし、苔好きな方は毎回とても感動しますが、皇族の方のお越しを今か今かとお待ちしているかのようです。

【光厳天皇を偲ぶ】今日も某旅行会

【光厳天皇を偲ぶ】

今日も某旅行会社のツアーの京北のガイドをさせていただきました。
昨日からさらにパワーアップしていろいろと案内をさせていただきました。
一日中話していたら終わった時にのどがガラガラに枯れていました笑
普段こんなにずっと話すことがないのでさすがに疲れが出ました笑

今日は天気もよく、絶好の桜日和。
お客さんもとても喜んでいました。
そして、京北の歴史や文化、自分が研究してきたことの話にもとても興味深く話を聴いてくださりました。
拍手で始まり、拍手で終わるという、企業での仕事ではなかなか味わえない、嬉しい仕事でもありました。

昨日は常照皇寺という、自分が京北に来て最初に訪れた天皇ゆかりのお寺を地元の総代さんが説明してくださりましたが、今日は自分が全部説明しました。
これまでも300名弱の方を常照皇寺にお連れしてきましたが、総代さんの説明で、新たに知ったこともたくさんあり、それを踏まえて、
昨日ガイドが終わって家に帰ってから改めて常照皇寺とそれをつくった光厳天皇について勉強し直しました。

自分がこの京北、山国に最初に惹かれたのも、自分の遠い先祖も古代から代々天皇家を支え、ともに国づくりをしてきたのもあり、都をつくり、天皇家を支えた禁裏御料地であり、天皇家とのゆかりの深い場所だったからということが大きくありました。

光厳天皇は、鎌倉時代末期に北条氏によって擁立され即位された天皇で、叔父にあたる花園天皇から帝王教育を受け、禅についてもその頃から学ばれていたようです。

88代後嵯峨天皇が次の天皇を決めないまま亡くなったことで、後に天皇家が持明院統と大覚寺統に分かれ、それが後に北朝と南朝に続いていきますが、光厳天皇は持明院統の天皇として即位されます。しかし、南北朝の複雑な争いの渦中にあり、後醍醐天皇によって皇位をはく奪され、即位した事実自体も否定され、後に上皇になり、治天の君として院政を行い、室町幕府と強調し、貞和徳政という民を重んじる政をされますが、その後も南朝側に都を追われ鎌倉に逃れる道中では護衛の武士がここまでと諦めみな自害し、それを光厳天皇は目の前で観られ、後に南朝側にとらわれ5年ほど軟禁状態にもなり、この世の無常を感じたことでしょう。

そして、夢窓疎石に師事し禅に入り、政治から離れ、都の北にある山国に辿り着き、ここにあった成就寺を改めて常照皇寺を創建されます。
そこで修行され、悟りを開いて、その後ここで崩御され、ここに御陵がつくられます。
地元の方との交流を大切にしてきたという光厳天皇の想いは常照皇寺のつくりにも反映され、桜がある庭から反対側の庭が観れるように、仏像は上にあります。このつくりは非常に珍しいつくりということです。
そして、開山堂には光厳天皇像がありますが、約3年半前にはじめて観た時は太秦の広隆寺の弥勒菩薩像やバチカンのサンピエトロ寺院のピエタのように、今にも動き出しそうな生々しいというかまるで今でも生きていらっしゃるようなリアルな像だと感じました。

お顔はとても安らかで、民を想い、国を想い、できることはやったと、悟りを開いて天寿を全うしたお顔をされているように感じます。

今の天皇家もこの時の持明院統、北朝の流れを組んでいるので、光厳天皇は今上陛下のご先祖様とも言える方です。
中止されつつあった今に伝わる朝議を再興し、歌人でもあり、闘茶の始祖の一人とも言われ、山国の地元の方が献上した煮豆が発酵し納豆となり、それに塩をかけて食べたことが日本での納豆の発祥とも言われているなど、日本の今に伝わる天皇制や文化を支えてきた、日本の中興の祖でもあると言えます。

上皇としての院政は、今の京都御所でもある土御門東洞院殿でされ、常に自分よりも国を想い、民を想い、平和な国をつくれるように早く争いを鎮めようとされてきたそうです。室町幕府をつくるのに力を尽くされ、幕府と強調して貞和徳政をされます。

そして、結果的に対立してしまった後醍醐天皇を弔うために嵐山の天龍寺を創建しています。そのため、常照皇寺は臨済宗天龍寺派の別格寺院でもあります。

常照皇寺にある国の天然記念物である九重の桜（九重とは御所を表す）は光厳天皇と弟の光明天皇が植えたもので初代はかなりの老木ですが今でも生きていて、二代目が二本、元気に今も花を咲かせています。その他にも江戸時代の後水尾天皇があまりの美しさに何度も車を引き返して観たという御車返しの桜、御所から移植された左近の桜などがあります。

そんなような歴史を知った上で桜を観ると、また違った趣で桜を観れるように感じます。

そのような説明を今日の参加者の方々はとても興味深そうに聴いてくださりました。
光厳天皇の像も、みなさま、安らかな御顔だとお祈りされていました。

今上陛下も約40年前に参拝されたそうですが、また皇族の方にご先祖様を偲ぶためにまた京北にいらしていただきたいと思います。

勅使門の下の階段は厚く苔むし、苔好きな方は毎回とても感動しますが、皇族の方のお越しを今か今かとお待ちしているかのようです。

【京北ガイド1日目】

今日は某旅行会社さんの企画ツアーのガイド1日目を行いました。
予報では晴れの予報でしたが、雨もちらつき、時々強くなり、ヒョウも降ってきたりした1日でしたが、ご参加いただいたお客様の日頃の行いが良かったのか、見学する場所に着くと雨が止んだり、太陽が出てきて青空が観えたり、とても天気に恵まれました。

また、見学コースに自分のすすめで加えた近くの八幡神社に行くと、普段はなかなかお会いできない神主さんがいらして、お守りをみなさまにお配りいただいたりと何かと幸運の重なるツアーになり、お客さんもとても喜んでいました。

桜も見頃で、本当にきれいで、桜吹雪も観れて、みなさま感動していたようでした。
天気も桜も日程もタイミングも、人にはコントロールできない一期一会、なんだか神がかったような感じでした。

福徳寺、祇園の夜桜の小桜、常照皇寺、宝泉寺など、見学場所の説明はもちろんですが、京北の歴史や文化、生活の話をしたり、お客さんが来られた福岡と京都、京北のゆかりの関係性の小ネタをはさんだりして、喜んでいただけたようです。

個人的にもお客さんとお話もたくさんでき、これからの活動を応援していると言っていただき、とても嬉しかったです。

何より、京北がいいところだと思ってもらえて、また京北に来ますと言ってくださり、36名のお客さんをお相手するのはなかなか大変ではありましたが、とても楽しく、やりがいを感じ、いいエネルギーをいただけた一日でした。

明日もがんばります。

【京北観光大使任命？】京北も桜シ

【京北観光大使任命？】

京北も桜シーズン、早くも散り始めの桜もチラホラありますが、この前、依頼があり、旅行会社さん企画の桜をテーマに京都をまわるパッケージツアーの京北でのガイドとして全6回やらせていただくことになりました。

日程を観ると、ツアーを組んだ方が意識していたのかどうかは聴いてみないと分かりませんが、森の京都、海の京都、お茶の京都、そして、南北朝（京北、吉野）と菅原道真公（京北にも天神さんゆかりの場所が二つ。福岡からのお客さんなので、太宰府天満宮との関係も深いですし）などを網羅する日程になっているようです。

この前、京北が町をあげて、語り部のガイドを始めるということで、京都新聞の取材もあり、そこで肩書きはと聴かれ、冗談交じりに京北観光大使にしたらと地元の方から言っていただきました笑

京北の魅力全部入れてデザインされたオールシーズン使える素敵なハッピも貸していただきました！

そんな大々的には言えませんが、京北に来て、早いもので3年半ほどが過ぎようとしていて（信じられないくらい早い！）、
この間、地元の方に歴史や文化を教えていただいたり、茅葺きと地域環境の研究をしたり、ワークショップをしたり、団体/個人合わせて総勢300名弱くらいの人を京北、美山に案内したりと、いろんなことがありました。

今までは個人的なつながりで、人に頼まれた時に案内をしてきましたが、恐れ多くも公的なところから京北を案内するお仕事を依頼されたことは嬉しく思います。
今回改めて調べて今まで知らなかったこともたくさん出てきて、知れば知るほど奥が深い地域だなと改めて思いました。

今回は桜がメインですが、いつも話してきたように、京北の歴史や文化、地域性、他の地域と比べた時に際立っているところなど、魅力を伝えて、また来たいと思ってもらえるように努めたいと思います。

建築デザイン、ランドスケープデザイン、地域づくり、都市デザイン、不動産、古民家改修、茅葺き、研究、商品開発、ガイド、コンサルなどなど、一つ一つの仕事を言っていると、何屋さんなのかよく分かりませんと言われがちですが、論文で書いた自然と人の関係性の中でつくられてきた「地域文化環境」を今後も世界中でつくっていけるように、その出発点でもある京北の地域文化環境を人に伝えていけたらと思います。

思い起こせば、最初に京北に来た晩、茅葺きの農家民宿でオーナーさんたちと常連のお客さんたちにこの地の話をたくさん聴いて、平安京をつくったり、都や天皇を支えてきたり、今の京都や日本の姿をつくってきた場所と言っても過言ではないと、その他にもいろんなおもしろい話があり、今まで46都道府県まわり、京都市内にも住んでいたけど、とんでもなくおもしろい場所に来たというワクワクしたのを思い出しました。

その初心に還ったつもりで、お客さんたちに京北の魅力を伝えられたらと思います。

朝陽浴び
北白川の
桜道
歩けばけふも
生氣増したり

白川の
写し桜が
輝きて
若葉みえれば
さみしくもある

山ありて
水氣流れて
社たつ
いのちのもとい
地球のもとい

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茅葺きの葺き替えから出る肥料受け取りについて

茅葺屋根の葺き替え現場からは茅クズが大量に出ますが、田んぼ、畑の肥料として使うことができます。その他は断熱材、着火材としても使えます。全国のネットワークにより、各職人さんが下記のスケジュールで、各現場におり、茅クズが出る予定です。

ご入用の方はRegreenまでご連絡ください。現場の職人さんにお取り次ぎします。

回収は各自、トラックなどでお越しください。

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